2023年度研究大会の開催

 拝啓

 早春の候 春光天地に満ちる季節になりました。

 会員の皆様におきましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 

 日頃より会員の皆様のご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 さて、学会の 2023 年度研究大会を下記の要領で開催させていただきたく運びとなりました。 

  世界中に新型コロナ感染に振り回されたこの 3 年間は、我が学会の研究大会もオンラインでの 

開催をせざるを得ない状況がありました。コロナ感染状況は一段落としましたので、今年は、是 

非とも本来の活発対面交流の研究大会に戻り、一般社団法人化の新しい学会としてスタートして 

いきたいと存じます。皆様におかれましてはご多忙とは思ますが、何卒ご参加を賜りたく存じま 

す。

 併せまして、学会員以外の方のオンライン参加も受け付けておりますので、皆様お誘い併せの 

上ご臨席賜れました幸いです。

敬具

1.日時        2023年4月16日(日)東京時間 10:00~16:00 

2.方法        ハイブリッド形式

3.場所        中国駐日本大使館教育処    (〒135-0023 東京都江東区平野 2-2-9)

      オンライ参加の方は参加申込の後、事務局よりZoom URLをお送りいたします。

4.プログラム(予定)

 【基調講演】 

 【自由研究】

5.参加費        無料

6.自由研究発表と参加の申込方法は、「2023 年度研究大会」専用ページよりお申し込みください。

7.自由研究発表の申込〆切:2023 年 3 月 26 日(日) 発表要旨提出〆切:4 月 9 日(日)まで。参加申込〆切:4 月 14(金)

『アジア教育文化ジャーナル』(ISSN 2433-7943)第5巻発行のご案内

 

中日教育研究学会(元中日教育研究協会)の電子ジャーナルの研究誌、『アジア教育文化ジャーナル』(ISSN 3433-7943)の第5巻が発行されました。本ジャーナルは、中国・日本を含む東アジアの国の教育や教育に関する文化等について研究した内容を対象としております。創刊号からの各巻の本文も掲載していますので、各巻をクリックしていただけば、論文が閲覧できます。

学会の初めての新年会

 2023128旧暦正月初七)、中日教育研究学会は初めての新年親睦会を開きました。会場は敢えて多様な交流の地である新宿歌舞伎町にしました。この3年間、世界中に猛威をふるう新型コロナウイルスのため、学会は研究大会やシンポジウムなど、全ての行事をオンラインで開催してきました。そのため、会員同士の対面での交流や親睦も実現できませんでした。しかしこの度、新型コロナウイルスに対する世界中の人々の不安が少しずつ解消してきている状況を踏まえて、会員同士の対面での親睦や昨年9月より日本の一般社団法人になった我が学会の発展のためにと、会長より今回の新年会開催の提案がありました。そしてこの提案を、創価大学の董芳勝事務局長が具体化し、本学会の会員を中心に広く声をかけるなどして、今回の新年親睦会を実現されることができました。

 新年親睦会は帝京科学大学教授の呂暁彤会長と創価大学教授の長島明純副会長の挨拶と乾杯から始まりました。呂会長からは、今回開催の意義について、本学会が発展しより大きな寄与を社会に果たすためには、この発展に寄与して下さる会員同士の親睦と交流が大切であるとの趣旨の言葉がありました。

 創価大学学長の鈴木将史先生からの挨拶では、中日教育研究学会の発展のために、創価大学ができることがあれば全力で応援するとの言葉をいただきました。

 日本医療科学大学教授の小林毅先生からは、行政機関での経験と今後日中両国が直面する高齢化社会の問題に対して、学会と一緒に尽力するとの有難い言葉をいただきました。

 金沢大学人間社会環境研究科客員研究員の陶琳先生と慶応義塾大学文学部非常勤講師の文光茹先生からは、中国語教育の分野で日中の教育交流に貢献したいとの言葉がありました。

 東京外国語大学の岡田昭人先生の挨拶では、学会の未来と今後日中交流の若者人材育成に貢献したいとの言葉がありました。

 現在埼玉県で、小学校教員をされている根津雅子先生からは、日中両校の教育交流、特に現場での教育交流に貢献していくとの熱い思いの言葉がありました。

 学術研究のため来日されている温州大学の王国輝先生からは、昨年5月に中日教育研究学会と温州大学が学術交流協定を結んだことを触れながら、これから交流を深めていきたいと言葉をいただきました。

 同じく学術研究のために来日されている天津大学の譚浩先生から、これからの天津大学と学会の交流をいち早く結び付けられるよう努めていきたいとの言葉をいただく事ができました。

 参加者一人一人の挨拶の後、若い研究者として東京学芸大学個人研究員をされている蒙古貞夫さんがモンゴル語で歌を披露して下さいました。また事務局次長の神奈川県立保健福祉大学講師李剣先生、岡田昭人先生と院生さん,陈婵さん,何育汶さん、日本大学博士課程の余常清さんらが、時にはカラオケを歌ったりして、会場は盛り上げて下さり、とても楽しい雰囲気に包まれました。このような若い研究者の皆さんの明るい振る舞いによって、新年会は楽しい語らいと笑い声が絶えないものとなりました。

 最後に、学会発展と明るい未来を願って、呂会長と鈴木将史学長がシャンパンタワーでお祝いし、新年会を終了しました。


2023年会長新春挨拶

中日教育研究学会会長

帝京科学大学教授

呂 暁彤

 

 謹賀新年!

会員の皆様、中日教育研究学会に関心を持ち、応援してくださる皆様、輝かしい新年を迎えられたことをお慶び申し上げます。また、昨年は多くの方々にご支援ご協力を賜りましたこと、心より御礼を申し上げます。

昨年、新型コロナ戦争天災人禍により、世界中の人々の生活に大きなダメージが与えられてしまいました。そんな中でも、我が会は色々なイベントの開催や、様々な行事に参加もしました。4月の年次大会は、年度の課題である幼児教育に絞り、文部科学省中央教育審議会「幼児教育と小学校教育の架け橋プログラム特別委員会座長の無藤隆先生に講演を依頼しました。また、9月の日中国交正常化50周年記念シンポジウムで、児童教育福祉の視野では日本保育学会元会長、全国保育士養成協議会会長汐見稔幸先生に講演していただきました。さらに中国事情に詳しい経済ジャーナリストの中島惠女史が日本人としての立場で中国の教育に対する見方を対談の形で語り合いました。年末に、課題の成果をまとめ、会誌特集として近々出版する予定です。社会活動として、日中介護学会に協力し、「快楽生活」という公益講座に多くの講師を派遣しました。そのほか17団体と共に開催した大使館教育部公使参事官胡志平氏の送別会に参加し、大使館主催の「僑学界秋招待会」に出席し、会としての役割を果たしたと思われます。唯一残念なのは、コロナ感染防止のために会員同士の交流活動があまりできなかったことです。早くコロナが終息し、交流を深めたいと願っております。

 今年、中国の国内状況に合わせ、新たな教育課題研究を企画したいと思っております。また、日中平和友好条約缔结45周年であり、日中友好はさらに発展する良いきっかけになります。我が会も積極的に推進したいと考えております。昨年は暗い話ばかりでしたが、2023年は「癸卯」の年です。きっと活発に活躍する年になるでしょう。今年も会員一同で草の根として向日葵のように綺麗に咲きましょう。世界平和を保つには、教育交流の力が重要です。会長として、会員一同に教育の立場からグローバル化人材育成、格差の少ない社会、少子高齢化進行の緩和、平和な世界創りに尽力したいと思っています。今年は会員の皆様が大きく飛躍できる年になり、世の中にとっても希望に満ち溢れ、心穏やかに過ごせる良い年でありますように心から願っております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 2022年11月18日(金)呂晓彤会長と董芳勝事務局長が学会代表して、中国駐日大使館で開催した「侨学界锦秋招待会」に参加した。

 これは、中国駐日大使館が日本にある文化や学術的な侨胞(日本に永住する中国籍の人の総称)たちの団体、及び在日の中国留学生代表200人を招待した集会でした。

(写真:孔铉佑大使との懇談)

 招待会では、孔铉佑大使からこの度の中国共産党第20回全国大会の要旨を紹介し、今日の中日両国の交流の課題と展望を紹介してくださいました。中国共産党第20回全国大会では、これからの実現する「中国夢」(これから発展する中国像)の方向性や中国式の国づくりの理念を確定した。その方向性とは、中国共産党がリードする全国の各民族の人民と一緒に偉大な中華民族を復興することです。中国式国づくりの理念とは、政治的な安定性と持続性より予測不可能な世界的な情勢の変化と盲目性を対応する政策である。(写真:中国大使館教育部の陈丽萍参赞と于海鹏書記官との記念写真)

 このように、これからの発展する中国に対して、日本にいる侨胞の文化や学術に関する団体の智慧や貢献を期待していると孔铉佑大使から参加者へのエッセーを寄せてくださいました。これは、我が学会のこれからの行う中日両国の教育交流にとっても良い機会であると呂会長が受け止めました。(写真:詹孔朝参事官兼総領事との記念写真)

※ なお、この記事の中国語版は、中国駐日大使館の公式サイトをご覧ください。

 2022年の今年は日中国交正常化50周年の佳節であります。我が学会は、この佳節を契機に、学会の研究課題に合わせ、「幼児教育と日中教育交流」という主題でのシンポジウムを、9月11日(日)オンラインで開催しました。シンポジウムでは、在日中国大使館教育部の陈丽萍参赞のご来賓挨拶の後、中国の社会文化や国民生活に造詣深く、日中の国民交流に貢献していていらっしゃるフリージャーナリストの中島恵先生と呂暁彤会長との対談、及び日本の保育・幼児教育の専門家でいらっしゃる汐見稔幸先生のごビデオ講演と4名の会員の自由研究の活動を取り組みました。シンポジウムの詳細な活動様子はこちらをご覧ください。

中国大使館教育部 胡志平公使参事官の帰国オンライン送別会

 2022年9月4日(日)東京時間19:00~22:00 帰国される中国大使館教育部胡志平公使参事官をお送り会として、我が学会は在日中国博士協会や、在日華人自動車エンジニア協会、中関村日本事務所などの13団体と一緒にオンライン送別会を開催しました。

 我が学会は、創立の2010年より今日までの発展まで、毎年の研究活動や機関誌の発行等の諸活動では胡志平公使参事官に多大なご支援をいただきました。この場を借りて、胡志平公使参事官に感謝申し上げます。

 本来では会として、直接的に胡志平公使参事官を送る会を計画していましたが、日程上とコロナ感染の社会情勢の難しさで、他の4団体と一緒にオンラインで送ることとなりました。呂暁彤会長、鄭亨奎副会長、長島明純副会長、王傑理事、田輝理事、董芳勝事務局長、李剣事務次長、劉暁慶会員等10名程の会員が参加しました。

 呂会長は、160名の会員を代表して、会の発展のために応援し、会員へのご激励してくださった胡志平公使参事官に感謝の言葉を申し、これからの中日教育交流に更なる貢献しゆく会の活動を展開していく決意を述べました。また、胡志平公使参事官と一緒に大使館教育処で働いていた田輝理事からは、懐かしい思い出の話を交えながら北京での再会を楽しみにしていますと述べました。胡志平公使参事官からは、我が中日教育研究学会のこれからの中日教育交流に更なる貢献をしてほしいと期待の言葉を寄せてくださいました。

 3時間超えたオンライン送別会では最後に、引き続き大使館教育処で勤務される陈丽萍参赞、于海鹏秘书(書記官)、张琼琼女史等の大使館員も挨拶をされました。

会員参加の様子

胡志平公使参事官からの

期待の言葉

田輝理事のお礼の言葉

陈丽萍参赞のご挨拶


このニュースの中国語版は、以下のURLをご覧ください。

https://mp.weixin.qq.com/s/yAY8D_6-c7otc1iHoK9BcQ

学術交流協定の締結 (新)

 2022530()北京時間10:30-11:30 学会と中国浙江省にある温州大学教育学院と学術交流協定を結びました。その学術交流協定のシンボルとしては、同時間帯に、温州大学教育学院を拠点とした「東アジア教育研究センター」を設立しました。これからの学術交流活動としては、文化教育に関する情報や出版物の交流、学生や会員、研究員の相互交流、及び日中両国のそれぞれの申請する研究課題の国際的な共同研究の支援等があります。今回の学術交流は、温州大学に勤めている王国輝会員のご尽力で学会の新たな活動の展開となりました。

 協定式はハイレックス方式で現地の会場参加とオンラインでの参加で行いました。学会からは、呂暁会長、長島明純副会長、李尚波副会長、王傑理事、田輝理事、劉郷英理事、董芳勝事務局長の7名の参加者でした。温州大学側からは、教育学院書記何毅教授、教育学院副院長叶新東教授、教育系主任折延東教授、教育系副主任崔歧恩准教授、及び教育学院や外国語学院等の教員たちの参加者でした。式には、書記何毅教授と長島副会長(李副会長代読)の挨拶の後、協定書署名、記念写真、東アジア教育研究センターの紹介と役割、最後に呂会長より、学術交流協定に貢献できることと、これからの交流展望を記念講演として行いました。

現地、協定式の様子

オンライン参加の様子

教育学院書記長 何毅教授のご挨拶

交流協定書締結後の様子

呂暁彤会長の基調講演

東アジア教育研究センター


 2022年研究大会は、424()オンラインで開催しました。参加者は会員及び一般の計61名を数えました。呂会長の挨拶の後、在日中国大使館教育部の胡志平公使参事官が来賓として挨拶くださいました。胡参事官は、ご挨拶の中で、現在の中国の新しい学校教育の「課程標準」(日本の学習指導要領に相当)について、その改訂の背景と方向性を紹介してくださいました。特に、中国教育部が現在行っている「双減」(子どもの学びにかかる学校の宿題と学校外の習いことの負担を減らすこと)の教育改革下での、幼小連携に関する我が学会の取り組む今年の研究課題への期待と研究大会の意義について述べられました。続いて、文部科学省中央教育審議会「幼児教育と小学校教育の架け橋プログラム」特別委員会座長の無藤隆先生により「幼児教育と小学校教育の接続:架け橋プログラムの目指すもの」と題した基調講演をいただきました。基調講演の主旨を受けて、劉郷英会員の「日本における保幼小連携の政策と取り組み」と小山容子会員の「日本における幼小連携の実践と課題」の二人の主題発表がありました。午後の研究大会では、5名の会員による自由研究発表がありました。

 研究大会の詳しい様子は、こちらです。