2025年9月28日(日)、一般社団法人中日教育研究学会は「2025年シンポジウム」を中華人民共和国駐日本大使館経済商務部にて開催しました。本シンポジウムは、一般社団法人中日教育研究学会が主催・中華人民共和国駐日本大使館教育部が共催、帝京科学大学留学生学友会および東京外国語大学中国留学生学友会が協催、株式会社富士コンテックが協賛する形で実施され、60名ほどの日中学者、教員、学生が参加しました。
開会式
開会式では、 本学会会長・帝京科学大学教授呂暁彤氏が挨拶を行い、続いて中華人民共和国駐日本大使館公使参事官・杜柯伟氏が来賓として祝辞を述べました。
本学会会長・帝京科学大学教授呂暁彤氏が挨拶。
中華人民共和国駐日本大使館公使参事官・杜柯伟氏の来賓祝辞
基調講演
基調講演では、日中両国の高齢化社会の専門家2名の先生による講演を行いました。まず、日本の厚生労働省 医政局 医療情報担当参事官室の長嶺由衣子氏が「日中における福祉高齢者中心に福祉人材の養成・育成と協力のあり方~日本の介護保険制度と人材養成・育成制度の変遷~」と題し、日本の制度の変遷と国際協力の可能性について講演しました。
また、北京師範大学心理学研究センター長・朱耀垠氏は「中国养老服务人才培养的新需求、新政策和新模式(中国における高齢者福祉人材育成の新たなニーズ・政策・モデル)」をテーマに、中国の最新動向を紹介しました。
自由研究発表
自由研究発表では、以下の3名がそれぞれの研究成果を発表しました:
徐輝氏(康复大学):高齢者の自立支援介護に関する研究―中国青島市の自立支援介護研究基地創設戦略に関して―
叶寧氏(身延山大学):高齢者の地域支援についての一考察
李瑞超氏(桜美林大学博士課程):高齢社会の基盤学としての老年学について―日本の経験と桜美林大学大学院における教育実践―
中国康复大学 徐輝会員の発表
身延山大学 叶寧会員の発表
桜美林大学 李瑞超会員の発表
本シンポジウムは、日中両国における高齢者福祉と人材育成の課題に対する理解を深め、今後の協力の可能性を探る貴重な機会となりました。
なお、本シンポジウムの中国語版のニュース報道は新華社通信東京分社からも報道されました。詳しくはこちらをご覧ください。
