福祉心理教育師

(幼児教育分野)


分野の概要

 福祉心理教育師(幼児教育分野)は、乳幼児期の心身発達や感情の動きを、診断やラベリングに依らず、発達の連続性として理解し、日常の保育・家庭支援に生かす視点を養うことを目的とした、本学会認定の基礎資格(分野別資格)です。

 本分野では、早期診断や医療介入を目的とせず、乳幼児期特有の非言語的コミュニケーション、安心感を育てる関わり、保護者への心理教育的支援を重視します。

 


本分野の位置づけ

 本資格は、幼児期の「気になる行動」や「育ちの揺らぎ」を、理解と説明によって支えるための資格です。

  • 福祉心理教育師資格制度における基礎段階
  • 学会認定・修了認定型資格
  • 国家資格・保育士資格・療育資格ではありません
  • 診断・治療・療育行為は行いません

到達目標

 本分野を修了した方は、以下を到達目標とします。

  • 乳幼児期の発達と感情を、全体的・連続的に理解できる
  • 子どもの行動や情緒を、診断やラベリングに依らず説明できる
  • 非言語的コミュニケーションを含む、安心感のある関わりを選択できる
  • 保護者の不安や感情に配慮し、心理教育的に説明・支援できる
  • 自身の役割の限界を理解し、必要に応じて専門機関につなぐ判断ができる

※ 本資格は、診断・治療・療育行為を行うものではありません。


幼児教育分野の特徴

1.乳幼児期の発達を「連続性」で捉える

  • 身体・認知・情緒・社会性の総合的理解
  • 発達の個人差を前提とした視点
  • 行動を「問題化」しない理解

2.非言語的コミュニケーションを重視

  • 言葉以前の表情・動作・関係性の理解
  • かんしゃく・不安・愛着行動の読み取り
  • 否定しない関わり方の習得

3.保護者支援と心理教育を中核に位置づけ

  • 保護者の不安・戸惑いへの共感的理解
  • 専門用語を使わない説明
  • 早期支援を「安心につなげる」ための言葉の選び方

カリキュラム概要

総学修時間:1080分

単位数:6単位(※ 本会独自単位/1単位=180分)

履修形態:対面(内容により一部オンデマンド併用可)

評価方法:修了認定(点数評価・技能評価は行いません)

カリキュラム構成(概要)

共通基幹科目(全分野共通)

  • 資格の意義と役割
  • 心の仕組みと発達の基礎理解
  • 倫理と資格範囲の基礎理解

基礎科目

  • 乳幼児期の発達理解(身体・認知・情緒・社会性)
  • 感情と行動の理解(かんしゃく・不安・愛着)
  • 環境構成と集団における配慮
  • 保護者支援と心理教育

実践科目(導入編)

  • 支援者の姿勢と倫理
  • 非言語的関わりを含むケース演習
  • 家庭・保育場面での対応整理
  • 専門機関につなぐ判断の練習

※ 実践科目は対面で実施し、安心・安全・尊厳への配慮を重視します。


修了認定について

以下すべてを満たした方を修了認定します。

  • 全カリキュラム(6単位・1080分)の履修
  • 所定の課題・レポートの提出
  • 実践科目への対面参加
  • 倫理および資格範囲の理解が確認されたこと

※ 診断的・治療的・療育的表現が含まれる場合、修了認定は行いません。


このような方に適した資格です

  • 保育園・幼稚園・こども園などの保育・教育関係者
  • 子育て支援・家庭支援に関わる方
  • 乳幼児の「気になる行動」を適切に理解したい方
  • 保護者への説明や関わりに悩みを感じている方

他分野との関係性

幼児教育分野は、

  • 心理支援分野(横断基盤)
  • 高齢者福祉分野
  • 特別支援教育分野

と連動し、ライフステージを通した理解を支える分野です。


段階的資格制度との関係

本分野は、「福祉心理教育師」資格制度における基礎資格です。

修了者は、将来的に以下の履修資格を得ます。

  • 福祉心理教育師(上級)
  • 福祉心理教育師(専門/指導者)


🏅 資格証書の授与

各分野の研修を修了した受講者には、該当分野の「福祉心理教育師」資格証書が授与されます。


📩 申込・問い合わせ先

研修の詳細や申請手続きについては、以下の事務局に直接お問い合わせください:

 

  • 一般社団法人 中日教育研究学会 事務局
  • メールアドレス[email protected]