福祉心理教育師

(心理支援分野)


分野の概要

 福祉心理教育師(心理支援分野)は、特定の年齢や制度に限定せず、福祉・教育・地域・日常生活の場において必要とされる心理的理解と支援的関わりを扱う分野です。

 本分野は、診断・治療・心理療法を行うものではなく、心理教育(Psychoeducation)と心の理解を通じて、人を支える視点を身につけることを目的としています。

 高齢者福祉分野、幼児教育分野、特別支援教育分野を含むすべての分野の横断的基盤として位置づけられています。


本分野の位置づけ

 本資格は、心理学の知識を「生活と支援の理解」に生かすための資格です。

  • 福祉心理教育師資格制度における基礎段階
  • 全分野共通の横断基盤分野
  • 学会認定・修了認定型資格
  • 国家資格・医療資格ではありません
  • 診断・治療・心理療法・医療行為は行いません

到達目標

 本分野を修了した方は、以下を到達目標とします。

  • 心理支援分野における「心理教育」と「支援的関わり」の役割と限界を理解できる
  • 不安・ストレス・対人困難を、診断に依らず心理的に整理し説明できる
  • 治療やカウンセリングを行わず、安全で倫理的な関わりを選択できる
  • 自身の支援限界を理解し、必要に応じて専門機関につなぐ判断ができる

※ 本資格は、診断・治療・心理療法を行うものではありません。


心理支援分野の特徴

1.心理学を「医療化」しない設計

  • 診断名や病理モデルに依らない理解
  • 心の動きを生活背景・環境・関係性の中で捉える視点

2.心理教育(Psychoeducation)を中核に構成

  • 専門用語を使わない説明力
  • 誤解や偏見を防ぐ伝え方
  • 「わかること」で安心と主体性を支える

3.支援的関わりと倫理を重視

  • 支援と助言・指導の違いの理解
  • 距離・境界・守秘義務の明確化
  • 危機察知と「つなぐ判断」の習得

カリキュラム概要

総学修時間:1080分

単位数:6単位(※ 本会独自単位/1単位=180分)

履修形態:対面講義・演習(内容により一部オンデマンド併用可)

評価方法:修了認定(点数評価・技能評価は行いません)

カリキュラム構成

基幹科目(共通)

  • 資格の意義と役割(福祉・教育と心理)
  • こころとからだの基礎理解

基礎科目1(分野別)ー心理支援の基礎理解

  • 心理支援分野の理念と範囲
  • 発達・環境からみる心の理解

基礎科目2(分野別)ー心理教育と倫理的理解

  • 心理教育(Psychoeducation)の基礎
  • 倫理と専門性の限界

実践科目(導入編)

  • 支援的関わりの基本姿勢
  • ケース演習①(生活場面)
  • ケース演習②(統合)

修了認定について

以下すべてを満たした方を修了認定します。

  • 全カリキュラム(6単位・1080分)の履修
  • 課題・レポートの提出
  • 実践科目への対面参加
  • 倫理および資格範囲の理解が確認されたこと

※ 診断的表現や治療的介入を含む場合、修了認定は行いません。


このような方に適した資格です

  • 福祉・教育・地域活動に関わる方
  • 心理学を「支援的理解」として活用したい方
  • 医療やカウンセリングとは異なる心理活用を学びたい方
  • 他分野(高齢者福祉・幼児教育・特別支援教育)の理解を深めたい方

他分野との関係性

心理支援分野は、

  • 高齢者福祉分野
  • 特別支援教育分野
  • 幼児教育分野

の横断的基盤として機能します。

複数分野を履修することで、分野間をつなぐ「統合的理解力」を高めることができます。


段階的資格制度との関係

本分野は、「福祉心理教育師」資格制度における基礎資格です。

修了者は、将来的に以下の履修資格を得ます。

  • 福祉心理教育師(上級)
  • 福祉心理教育師(専門/指導者)


🏅 資格証書の授与

各分野の研修を修了した受講者には、該当分野の「福祉心理教育師」資格証書が授与されます。


📩 申込・問い合わせ先

研修の詳細や申請手続きについては、以下の事務局に直接お問い合わせください:

 

  • 一般社団法人 中日教育研究学会 事務局
  • メールアドレス[email protected]