福祉心理教育師

(特別支援教育分野)


分野の概要

 福祉心理教育師(特別支援教育分野)は、発達特性や困りごとをもつ子どもを、診断名に依らず「特性」として理解し、教育・生活の場で支える視点を養うことを目的とした、本学会認定の基礎資格(分野別資格)です。

 本分野では、医学的診断や療育行為を目的とせず、子どもの学び・生活・社会参加を支えるための心理的理解、環境調整、関係づくり、連携判断を中心に学修します。


本分野の位置づけ

 本資格は、特別支援教育の現場において、「迷わず、越境せずに関われる判断力」を身につけるための資格です。

  • 福祉心理教育師資格制度における基礎段階
  • 学会認定・修了認定型資格
  • 国家資格・業務独占資格ではありません
  • 診断・療育・治療行為は行いません

到達目標

 本分野を修了した方は、以下を到達目標とします。

  • 発達特性や困りごとを、診断名に依らず「特性」として理解・説明できる
  • 子どもの困難さを、環境・関係性・心理の視点から整理できる
  • 教育・生活場面において、尊厳と安全に配慮した関わりを選択できる
  • 自身の役割の限界を理解し、医療・専門機関・関係機関と適切につなぐ判断ができる

※ 本資格は、診断・療育・治療行為を行うものではありません。


特別支援教育分野の特徴

1.診断名に依存しない「特性理解」

  • 行動を病理化しない視点
  • 発達の多様性・個人差の尊重
  • ラベリングによらない説明力

2.教育・生活に生かす心理的理解

  • 専門用語を使わない説明力
  • 誤解や偏見を防ぐ伝え方
  • 「わかること」で安心と主体性を支える

3.倫理と連携を重視した設計

  • 守秘義務・境界・距離感の理解
  • 支援の限界判断
  • 医療・教育委員会・福祉機関との連携

カリキュラム概要

総学修時間:1080分

単位数:6単位(※ 本会独自単位/1単位=180分)

履修形態:対面(内容により一部オンデマンド併用可)

評価方法:修了認定(点数評価・技能評価は行いません)

カリキュラム構成(概要)

共通基幹科目(全分野共通)

  • 資格の意義と役割
  • 心理理解の基礎
  • 倫理と資格範囲の基礎理解

基礎科目

  • 特別支援教育の理念と役割
  • 発達特性と困難さの背景理解
  • 教育・福祉・医療の役割分担
  • 倫理と制度、専門性の限界

実践科目(導入編)

  • 教育的・支援的関わりの基本姿勢
  • 学習・生活場面のケース演習
  • 環境調整と配慮の検討
  • 専門機関へのつなぎ判断

※ 実践科目は対面で実施し、安心・尊厳・倫理を重視します。


修了認定について

以下すべてを満たした方を修了認定します。

  • 全カリキュラム(6単位・1080分)の履修
  • 課題・レポートの提出
  • 実践科目への対面参加
  • 倫理および資格範囲の理解が確認されたこと

※ 診断的・療育的・治療的表現が含まれる場合、修了認定は行いません。


このような方に適した資格です

  • 学校・教育現場に関わる教職員・支援員の方
  • 子どもの困りごとを「理解」から支えたい方
  • 診断名に依存しない支援の視点を学びたい方
  • 保護者や関係機関との連携に悩みを感じている方

他分野との関係性

特別支援教育分野は、

  • 心理支援分野(横断基盤)
  • 高齢者福祉分野
  • 幼児教育分野

と連動し、ライフステージを超えた理解力と支援観を育てる分野です。


段階的資格制度との関係

本分野は、「福祉心理教育師」資格制度における基礎資格です。

修了者は、将来的に以下の履修資格を得ます。

  • 福祉心理教育師(上級)
  • 福祉心理教育師(専門/指導者)


🏅 資格証書の授与

各分野の研修を修了した受講者には、該当分野の「福祉心理教育師」資格証書が授与されます。


📩 申込・問い合わせ先

研修の詳細や申請手続きについては、以下の事務局に直接お問い合わせください:

 

  • 一般社団法人 中日教育研究学会 事務局
  • メールアドレス[email protected]