福祉心理教育師

(高齢者福祉分野)


分野の概要

 福祉心理教育師(高齢者福祉分野)は、高齢期に特有の心理・生活・福祉の課題を、診断や治療に依らず、生活全体の理解として捉える力を身につけることを目的とした、本学会認定の基礎資格(分野別資格)です。

 高齢者福祉の現場では、身体的変化、心理的揺らぎ、生活環境、家族関係、制度利用などが複雑に絡み合います。本分野では、そうした状況を単純化せず、尊厳と人権に配慮した支援的理解と関わり方を学びます。


本分野の位置づけ

 本資格は、高齢者福祉分野において、「心理学的な視点をもって理解し、関わる姿勢」を示す資格です。

  • 福祉心理教育師資格制度における基礎段階(分野別資格)
  • 学会認定・修了認定型資格
  • 国家資格・業務独占資格ではありません
  • 診断・治療・心理療法・医療行為は行いません

到達目標

 本分野を修了した方は、以下を到達目標とします。

  • 高齢期の心理・生活課題を、診断名に依らず説明できる
  • 高齢者の尊厳・人権・自己決定に配慮した関わりを選択できる
  • 支援者としての自らの役割と限界を理解できる
  • 必要に応じて、専門職・専門機関につなぐ判断ができる

※ 本資格は、診断・治療・心理療法を行うものではありません。


学修内容の特徴

1.高齢期の心理と生活を「全体」として理解する

  • 加齢に伴う心理的変化
  • 生活環境・関係性・喪失体験への理解
  • 老いを病理化しない視点

2.高齢者福祉を「制度と暮らし」の両面から整理する

  • 高齢者福祉の理念と歴史
  • 介護保険制度の基礎理解
  • 専門職の役割分担と心理教育の立ち位置

3.倫理と限界を重視した実践理解

  • 守秘義務と支援者の境界
  • 「できること/できないこと」の整理
  • 専門職へつなぐ判断の考え方

カリキュラム概要

総学修時間:1080分

単位数:6単位(※ 本会独自単位/1単位=180分)

履修形態:対面講義・演習(内容により一部オンデマンド併用可)

評価方法:修了認定(点数評価・技能評価は行いません)

カリキュラム構成

基幹科目(共通)

  • 資格の意義と役割(福祉と心理の関係)
  • こころとからだの基礎理解(高齢期中心)

基礎科目1(分野別)ー高齢者福祉の特性と現状

  • 高齢者福祉の定義と特性
  • 高齢者福祉の歴史・変遷・現在の課題

基礎科目2(分野別)ー高齢者福祉の理念と制度

  • 高齢者福祉の理念(尊厳・人権等)
  • 介護保険制度と専門職の役割

実践科目

  • 高齢者福祉の実践理解(導入編)

修了認定について

以下すべてを満たした方を修了認定します。

  • 所定の全カリキュラム(6単位・1080分)の履修
  • 課題・レポートの提出
  • 実践科目への対面参加
  • 倫理および資格範囲の理解が確認されたこと

※ 試験による合否判定は行いません。


このような方に適した資格です

  • 高齢者福祉・介護・地域支援の現場に関わる方
  • 心理学の知識を、現場理解に生かしたい方
  • 「寄り添うが、踏み込みすぎない」関わりを学びたい方
  • 専門職ではない立場で、支援の視点を深めたい方

段階的資格制度との関係

本分野は、「福祉心理教育師」資格制度における基礎資格です。

修了者は、将来的に以下の履修資格を得ます。

  • 福祉心理教育師(上級)
  • 福祉心理教育師(専門/指導者)

※ 上級編・専門/指導者編は、より高度なケース理解、連携判断、指導・教育の視点を扱います。



🏅 資格証書の授与

各分野の研修を修了した受講者には、該当分野の「福祉心理教育師」資格証書が授与されます。


📩 申込・問い合わせ先

研修の詳細や申請手続きについては、以下の事務局に直接お問い合わせください:

 

  • 一般社団法人 中日教育研究学会 事務局
  • メールアドレス[email protected]